例えるなら、焙煎コーヒー。
1R(30.37㎡)
植物をうまく暮らしに取り入れ、楽しむヒントを探しに、街で人気のボタニカルショップをたずねます。
今回紹介するのは、中目黒にある隠れ家的なショップ、『farver(ファーヴァ)』。時代に対する嗅覚を研ぎ澄ませて、様々なスタイリングを提案してきたディレクター、渡辺礼人さんにお話を聞きました。
text : Miha Tamura / photo : Takuya Kanai
ダークな色合いのヴィンテージな部屋に、色とりどり、ニュアンスのある花たちが映え、思わず、わぁこんな部屋に住んでみたいなぁ、とうっとり。
「住んでいる空間をイメージしやすいように、大きくレイアウトを変えてみたんです」とお話を聞かせてくれたのは、ディレクターの渡辺礼人さん。
ブライダルや、様々な空間のスタイリングなど、フラワーアーティストとしての仕事も多く手がける中、自宅用やプレゼントにふらっと買いに来れるような、街の花屋さんとしてのお店も大事にしています。看板を出していないのは、勇気を出して入ってきてくれた人を大切にしたいから。
じつは元々、美容師をしていたという渡辺さん。「洋服の花柄が好き、というところから、花屋をやってみようと思ったんですよ」と老舗の花屋さんに就職。7年前独立し、知人から建物と建物の隙間にある小さなスペースを貸してもらって farver をスタートしました。
当時は森ガールのブームがあった頃。聖地とも呼ばれていた中目黒で、「若い人にも花を楽しんでほしい」という渡辺さんの思いが実現します。2年後、今の場所に移転し、最近のドライフラワーのブームで farver は再び有名に。
そして今は、さらに時代の先を見据えて、「やっぱり生花を中心に!」とレイアウトをがらりと変更しました。店頭には、市場で厳選された花のみが並びます。
「お客さんに感動してもらえるような、自分の好きなもの、ぱっと目がいくものだけを置いています」
渡辺さんにお聞きした、花のスタイリングのコツ。それは、「花瓶は小さめのものを選ぶ」こと。大きな花瓶や、口が広いモノはたくさんの花がないとまとまらず、難しいそう。どんなお花でも入れられるように、ついつい大きいものを選んでいた私、反省です。
「まずは一輪挿しからスタート。高さも大事で、15cm、10cm、5cmくらいのものを用意しておくと、手入れして少しずつお花が短くなっていっても、長く楽しめますよ」
時代の変化にあわせて様々に形を変え、東京の「今」にフィットする、かっこいいスタイリングを提案してきた farver。
同じ中目黒に、男性も通えるような花屋を、と、鉢物や花器も扱う別店舗、CONDUITもオープンしました。
「新しいことをやっていると楽しいし、人との出会いも楽しい。夢を見せられる花屋になっていきたいです」とお話してくれた渡辺さん。
今後もどんなスタイルになっていくのか、楽しみなお店です。
farver
東京都目黒区中目黒3-13-31 U-TOMER 1F
03-6451-0056
月~金 12:00~20:00 / 土日祝 12:00~19:00
http://farver.jp/
CONDUIT
東京都目黒区上目黒2-16-9 1F
03−5708−5811
月〜金 13:00~20:00 / 土日祝 13:00~19:00 / 木曜定休、そのほか不定休
http://www.conduit-nakameguro.jp/
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